週番号が52週の年と53週の年があるのはなぜ? ISO 8601の「第1週」の定義を読む
ISO 8601の週番号 (YYYY-Www) を使うと、年によって最終週が52週だったり53週だったりします。その違いがどのルールから生まれるのかを、具体的な年を例に整理します。
1年は何週? 52週のはずなのに53週になる年がある
1年は365日 (うるう年は366日) で、7日ごとの週に分けると52週と1日 (または2日) 余ります。この「余りの1〜2日」をどう扱うかによって、ある年の最終週が「第52週」で終わるのか、「第53週」まで続くのかが決まります。カレンダーを見ていると、年末年始の数日が前年・翌年どちらの週に属するのか迷うことがありますが、これは思い込みのズレではなく、ISO 8601 が定める週番号のルールそのものに原因があります。
ISO 8601 が定める「第1週」のルール
日付と時刻の表記方法を定める国際標準 ISO 8601 は、週番号による日付表記 (YYYY-Www 形式、例: 2026-W01) について次の2点を定めています。
- 週は月曜日始まりとする (日曜始まりの暦と異なる)。
- その年の第1週 (W01) は、その年最初の木曜日を含む週とする。
「最初の木曜日を含む週」という定義を言い換えると、「1月4日を含む週」と同じ意味になります。1月1日から1月7日の間には必ず1月4日が含まれるため、1月4日が属する月曜〜日曜の週が、その年の第1週になります。この定義により、1月1日が属する週がどちらの年の第1週になるかは、1月1日の曜日によって変わります。
| 1月1日の曜日 | 1月1日を含む週の扱い |
|---|---|
| 月〜木曜日 | その年の第1週 (W01) になる |
| 金・土・日曜日 | 前年の最終週 (W52 または W53) になる |
53週になる年の見分け方
年の最終週 (第52週か第53週か) も、同じ「木曜日基準」の考え方で決まります。12月28日は、1月4日と対称の関係にあり、必ずその年の最終週に含まれる日です。12月28日が属する週が「第52週」なら総週数は52週、「第53週」なら総週数は53週になります。これを計算で確かめると、ある年が53週になるのは次のいずれかの場合です。
- うるう年ではない年: 1月1日が木曜日の年
- うるう年: 1月1日が水曜日または木曜日の年
例えば2026年は1月1日が木曜日のため、すぐ上の条件に当たらない限り53週にはなりませんが、2020年 (うるう年、1月1日が水曜日) や2015年 (平年ではないが1月1日が木曜日) は53週になります。実際に2020年12月31日と2021年1月1日はどちらも 2020-W53 に属し、2015年12月31日と2016年1月1日もどちらも 2015-W53 に属します。年末年始をまたいでも週番号が変わらない、という一見不思議な現象が起こるのはこのためです。
まとめ
- ISO 8601 の週番号は月曜始まりで、「その年最初の木曜日を含む週」が第1週と定義されている。
- 1月1日の曜日が金・土・日のときは、1月1日を含む週は前年の最終週として扱われる。
- 1年の総週数が52週か53週かは、12月28日が属する週番号で決まり、平年なら1月1日が木曜日の年、うるう年なら1月1日が水曜日か木曜日の年が53週になる。
- 手元の日付が実際に第何週に属するか、年末年始をまたぐ日付の週番号がどちらの年に属するかを確認したい場合は、ISO週番号 計算ツールでその場で試せます。
ISO 8601 の原文 (週番号の定義を含む全体像) は国際標準化機構 (ISO) の解説ページで公開されています。https://www.iso.org/iso-8601-date-and-time-format.html